年間事業方針

一般社団法人糸島青年会議所(以下、糸島JC)は、青少年健全育成を使命とし、時代の課題に即した事業を展開してまいりました。糸島地域では人口増加や価値観の多様化が進む中で、同じ地域に暮らしていても、互いの背景や考え方を共有しづらい場面が生まれ、今後さらにその傾向が強まることが予想されます。こうした変化の中で、未来を担う世代には、失敗を恐れず行動する挑戦する心を持ち、多様な価値観を受け入れ広く世界をみる国際的な視野を備え、自らの原点を誇りに思える郷土愛を育むことが必要です。

まずは、子どもたちが郷土への誇りと感謝の心を育むために、地域の歴史や自然、文化に直接ふれる体験を提供することで、人とのつながりを深め、自ら考え行動する力を養い、挑戦する心と国際的な視野を広げる一助とし、「糸島塾2026~Roots & Wings-感謝を胸にふるさとから未来へ羽ばたく~」を開催いたします。そして、第1回事業では郷土と世界への関心を広め挑戦する意識を育むために、開塾式において事業の目的や学びの意義を伝え、自己紹介や目標設定の時間を設け仲間との関係づくりを深めることで、塾生としての自覚を高め、これからの学びに主体的に挑む力を身につけてまいります。さらに、第2回事業では糸島の魅力や課題を自らの視点で捉え地域への理解を深めるために、人と人とのつながりの中で得た気づきを共有することで、互いの学びを高め合い、自分の言葉で地域を語る力を養います。また、第3回事業では国際的な視野を広げるために、異文化にふれる経験を重ねることで、異なる価値観を受け止める柔軟さが培われ、新しい環境にも臆することなく向き合い挑戦へ踏み出す姿勢を醸成いたします。そして、第4回事業では子どもたちがこれまでの学びを今後の成長へと結びつけるために、自らの経験を振り返り共有する場を設けることで、支えてくれた周囲への感謝を実感し、これまでの歩みを確かめる機会といたします。さらに、国際的な視野を深め、異文化への理解を広げるために、海外の青年会議所との友好JCや姉妹JC締結の在り方について調査・研究を行うことで、連携の方向性を明確にし、地域の未来につながる国際的な交流基盤を築きます。また、地域社会に根差した公益活動をより身近に感じていただくために、献血事業に引き続き協力することで、生命を支える社会貢献活動への理解を促進し、参加の輪を広げます。

本年度、私たち青少年育成委員会は、明るく豊かな糸島地域の未来を担う人財を生み出し続けるために、郷土愛とは決して「愛せ」と教え込むものではなく、原体験をとおして自然に芽生えやがて誇りとして根付くものであるという考えのもと、郷土の魅力や人とのつながりにふれ、国際交流を通じて広い視野と友情を育み、郷土を誇りに想い挑戦する心を持った青少年の育成に取り組んでまいります。

 

 

副理事長
隈元 愛子
委員長
長澤 愛美
副委員長
稲冨 健祐
委員会メンバー
浦山 祐亮
佐々木 菖太
田中 嘉人
濱近 源太
森   葉月
矢野 光起