2020年活動報告

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2020年度の一般社団法人 糸島青年会議所の活動も残すところ本日を含め15日となり、本年度、ご支援、ご協力を賜りました関係各位、各地青年会議所同志の皆様、そしてJCI糸島会員のご家族や職場の皆様に心より感謝申し上げます。

本年は「覚悟~『今』感謝を胸に 『未来』を創ろう~」をスローガンに掲げ、明るい豊かで持続可能な糸島の実現に向け、様々な活動、運動を展開していく計画でありましたが、本年2月より世界的に流行し、日本においても未だ終息の見込みが立たない新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けることとなり、準備段階に想定されたとおりの活動を行うことができませんでした。しかしながらこのような国難の中においても、我々青年の責任とは何なのか。我々が覚悟しなければならないことは何なのかを、会員全員が前向きに考え、今だからこそ我々が成さねばならぬことに全力で取り組んで参りました。
各委員会の事業概要を下記のとおりご報告申し上げるとともに、御礼申し上げます。

地域力向上委員会
糸島地域の将来を担っていく子供たちに、当たり前のように日々生活できていることへの有難さや日常への「感謝」の心を醸成する、青少年育成事業を実施するとともに、メンバーが講師となり子供たちに授業を行うことで、糸島地域への郷土愛を育む糸島塾2020「学校では教わらない○○の授業」。そして糸島市制10周年を好機とした市民意識変革を促すSDGs推進動画の作成の2つの事業を柱に糸島の地域力を高めていく。そのためにしっかりと調査・研究を行い、計画・準備をしてきていただきました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対外から参加者を募ることができなくなり、2つの事業を開催することができませんでした。LOMにとっても、糸島地域にとっても非常に大きな地域力向上の機会が失われたことは残念でした。それでもコロナ禍において我々JCI糸島が成すべきことは何なのかを考え、閉塞感漂う日本で地域市民が前を向く機会を提供するために「アドマイヤプロジェクト~糸島に笑顔を咲かせる10発の大花火~」を開催していただきました。10,000コメントを目標にコメントを集めた分だけ花火を上げる手法をとることで、準備段階から多くの市民の皆様を巻き込み、最終的に10,330件の応援コメントを集めることができ、また、糸島のどこからでも見ることができる大きさの花火を上げること、さらに、メディアとの連携や事業後動画を使い、糸島地域に沢山の笑顔を創り出し、地域市民の皆様に前を向く機会を生み出すことができました。計画していたものが全てできなくなって立ち上がるにも大きな勇気が必要とされる中で、責任世代としての覚悟を示し、地域貢献に取り組んでいただいた地域力向上委員会の皆様に感謝申し上げます。

会員拡大委員会
 本年度は魅力ある組織を未来へ引き継ぐ使命を担う我々が資質を向上させ、情熱を持ち周囲を巻き込み、活動を発展させていくにはより多くの仲間が必要であるとの考えのもと、コロナ禍で対面にて会員拡大が難しい中においても18名の新たな会員を迎え入れることができました。これは福岡県内21LOMの中でも40~80名規模LOMの中で1位の拡大率であり、JCI糸島の魅力と勢いを如実に表した成果となりました。また、多くの新入会員の皆様が計画から事業に携わり、3密回避に配慮しながら既存メンバーと触れ合う中で、JAYCEEとして成長する機会となった新入会員事業「脱3密レクリエーション」は今後のJCI糸島の発展に大きく寄与したことと確信いたします。残念ながら対外事業である糸島わんぱく相撲大会並びにじゃがいもゴルフコンペは開催することができませんでしたが、コロナ禍においても、青年として、JAYCEEとして1年間を通じ多くの候補者にアプローチを重ねて下さった会員拡大委員会の皆様に感謝申し上げます。

総務例会委員会
 年当初より、定款諸規定の見直しや、名刺の作成、デザインが一新された会員手帳の発行、総会資料の作成を通じ、我々の活動の地盤をしっかりと固めていただきました。1月・9月の通常総会並びに4月に行われた臨時総会においても全会一致にて全議案を審議可決の上、滞りなく運営していただきました。
例会においては、規律と会員の資質向上の機会となり、LOMの組織力を高める例会をテーマに全12回の例会を計画していただいておりました。1月にはLOMの念いを一つにするために書初めを行っていただきました。また、1月から出席率100%例会を達成することができたのは強い一体感を得ることができたとともに、LOMの大きな推進力となりました。2月には第3エリア合同例会を主管し、第3エリアの一体感を醸成するとともに、JCのスケールを感じていただく機会を作っていただきました。
しかしながら、3月以降の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため当初計画していたとおりに実行することができなかったことはJCI糸島としても、総務例会委員会としても非常に残念で悔しいことであったと思いますが、コロナ禍においてもYouTubeでの動画配信例会やZoom、ハイブリッド例会など臨機応変に対応をしていただいた総務例会委員会の皆様のお陰で、会員の交流や、資質向上の機会が創出されたこと、非対面でも会員の意思疎通が可能な場を創っていただいた総務例会委員会の皆様に心より感謝申し上げます。

渉外広報委員会
持続可能な地域社会への貢献や、これからのまちづくりを考える上で大きな鍵となるものは行政や他団体、また地域市民とのパートナーシップであり、連携であると考え、本年度はパートナーシップの構築を庶務の軸とした委員会活動を行っていただきました。特に我々の主たるカウンターパートである糸島市とは地域振興課との関係を強化していただきました。また、九州大学とも総務部を中心に連携を強化していただいた、その結果として糸島市、九州大学、地域市民や企業を巻き込んだ、官学民によるSDGs推進絵本「わたしだけがいいなんて」の発刊につながったと確信しております。本事業での制作物が糸島地域の幼稚園、保育園や学校に配布をすることで糸島地域の皆さまに広くSDGsの理念をお伝えすることができ、持続可能な糸島の実現の一助となったと確信しておりますし、さらに、「みんなのSDGs展」こどもFUKUOKA未来博と連携することで多くの福岡県民の皆様にも事業効果が広がるとともに、JCI糸島の認知度向上につながりました。また、永きに亘り構築されてきた、糸島ロータリークラブ、糸島ライオンズクラブ、伊都福岡ライオンズクラブ、青年団体連合会加盟団体との新春名刺交換会や駅伝大会や献血事業での連携を通じた関係強化、賀詞交歓会の参加や野球大会、国際アカデミーでの連携を通じた、福岡ブロック協議会第3エリア内3LOMやJCI唐津との関係強化は例年になき強いものとすることができました。そして強固なものとなったパートナーシップをHPやSNS、各種メディアでの掲載を通じて広く伝えることで我々の活動、運動の価値をさらに高めていただくことができました。2021年度以降のJC宣言文改定に先立ちパートナーシップによる地域間連携を生み出された広報渉外委員会の活動や事業に対し敬意と表するとともに、感謝を申し上げます。

出向者
 本年度は進藤監事、中村副理事長、松吉副理事長の3名に出向役員としてJCI糸島を代表して九州地区協議会や福岡ブロック協議会に出向をしていただきました。LOMと同じように協議会もコロナ禍で思うように事業ができない中で、出向役員のみならず全ての出向者がJCI糸島を背負い、LOMの姿を背中で語り、各々の持ち場で特別な輝きを放ちながら走り抜いていただいた結果がJCI糸島の価値をさらに高め、さらに出向により培われた力は今後のLOMの活力となり組織を輝かせ、必ず次年度と以降へと繋がっていくことと確信いたしました。コロナ禍の中、それぞれの出向先でご活躍いただきました皆様に敬意を表するとともに、心より感謝申し上げます。

執行部
 本年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い政府による緊急事態宣言もあり、対外より参加者を集めての事業を行うことができなくなりました。そのような中にあっても執行部の皆様より声を上げていただき、コロナ禍である「今」を生きる我々青年が、故郷糸島や被災地の危機に臨機応変に対応するために様々な事業を行うことができました。5月には新型コロナウイルス感染症拡大というJCI糸島創立以来の地域の大きな危機に臨機応変に対応していただき、ウイルスという目に見えぬ恐怖に誰もが襲われる中、糸島の子供たちを預かり守っていただいている糸島地域の幼稚園・保育園(69園)に対しマスクと消毒液を配布する新型コロナウイルス感染拡大防止に関わる物的支援事業を行い、マスク14000枚と次亜塩素酸消毒液69箱を配布することができ、多くの園より感謝の電話や手紙をいただきました。また、7月に発災しました令和2年度7月豪雨の際には、糸島青年団体連合会や市民、メディアを巻き込んだ災害物資支援事業を行い、福岡ブロック協議会を通じて被災地へと糸島地域の支援物資をお届けすることができました。新型コロナウイルス感染症による活動自粛により、年当初より予定されていた事業を行うことができない中、臨機応変な活動を行うことで「今」を生きる責任世代である我々の役割を果たす機会を創出していただいたこと、糸島地域の皆様にJCI糸島の価値を示していただいたことを心より感謝申し上げます。

 私は青年として「当たり前」に感謝し、青年として生きることの責任をメンバーにお伝えし、一緒に感じていただきたく、本年度の理事長に手を挙げさせていただきました。しかしながら新型コロナウイルス感染症による一連の変化により、日頃「当たり前」だと感じていた平凡に過ぎ行く一日一日の日常が如何に特別で、感謝すべきものだったのかを改めて感じさせられるものでありました。新型コロナウイルス感染拡大により、全ての委員会が年当初に念い描いた年間事業計画を年度途中で断念していただかなければならない事態となり、理事長として計画を立てていただいた委員会の皆様に本当に申し訳ない気持ちで一杯でありました。JCI糸島の創立以来誰も経験をしたことのない危機的状況に陥り、全世界的に自粛の空気感が広がる中で、進むのか、留まるのか、最善を求めるが故に判断に迷う場面の連続でありました。そのような中、私の背中を強く押し出してくれたのは「JC宣言」「綱領」、そして失敗を含めた本日までのJCI糸島で触れた全ての経験、何より2020年度JCI糸島に在籍していただいた会員の皆様と、その会員一人ひとりに関わる、ご家族や会社の仲間や友人などの全ての人たちの支えでした。全ての委員会が年間事業計画書どおりに活動や運動ができない中にあっても、それでも尚、全ての会員が「今」を生きる「青年」であることを「覚悟」し、明るい豊かで持続可能な糸島の実現に向けて「今」自分たちにできることに前向きに、力強く取り組んでいただいたことで、糸島地域の将来がより良きものとなったことを確信し、関係していただいた全ての皆様に心からの感謝を申し上げ、御礼とさせていただきます。
一年間本当にありがとうございました!
そして、最後まで気を抜くことなく走りぬけましょう!

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