所信

はじめに

 伝統と文化を継承することの難しさは、誰よりも強く自覚しています。

日本の伝統ある食に個性と変化をもたらす醤油の醸造を家業とし、百有余年に亘り変わらぬ製法と先人の精神を受け継ぎ、技をさらに磨きつづけていくなかで、伝統の重さを感じずには、いられません。変化を恐れず、進化を拒まず、よりよい理想をめざすこの糸島青年会議所(以下、JCI糸島)の精神と重なります。日本青年会議所は戦後、明るい豊かな社会の実現を理想とし、理想を現実のものにすべく使命感をもった青年たちにより始まりました。昨年、当会議所は創立より45 周年の節目を迎え、今後も先輩諸兄が地域社会のために熱い情熱と弛まぬ努力で、挑み続けてきた理念と運動に感謝と敬意の念を抱きつつ、さらなる飛躍に向けて、地域のために新たな可能性を創り出す団体でなければなりません。

 また、今日の社会情勢を鑑みると、我々は今一度この創始の精神に立ち返り、責任世代として の役割を自覚する必要があります。世界は新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、100 年に一度といわれる危機を迎え、大きな変化を求められており、これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、日常生活は一変しました。分断されてゆく人と人とのつながり、先行きの見えない環境であるからこそJCI糸島の存在意義を改めて見出し、揺るぎない信念を持たなければなりません。その信念が私たちの理想や精神を力に変え、目的や目標と結びついたとき、糸島の持続可 能で明るい豊な社会は実現すると考えます。

1.まず自分から

 JCは明るい豊かな社会の実現のために存在しています。私たちは40歳までという限られた時間の中で、糸島の「明るい豊かな社会」の実現という理想のもと、地域を担う責任世代としての役割を果たすために社会奉仕を通じ、自己成長を求めながら活動、運動を展開しています。そして、単年度制であるがために、毎年バトンをつなぎ、新たな英知を集め、困難に挑戦する勇気をもち、最後まで情熱をもってやり遂げるかけがえのない学び舎です。

 しかし、たとえ会員となったとしてもJCが私たちに何かを与えてくれるわけではありません。JC の活動や運動の中で私たちが学ぶ機会を積極的に得ることで、はじめて個人の成長へとつながります。私はJCに入会し、自らの犠牲を惜しまず一切の妥協を排して、使命をもって地域のために行動する先輩方の姿を目の当たりにしました。先輩方が継承してくれたJCI糸島の伝統ある歴史をより一段と昇華させることで、糸島地域がより輝くものになると確信しています。

だからこそ、JCI 糸島会員の皆様にも活動や運動の中で、自分自身を磨き、経験を深めることができる機会を得てもらいたいと考えます。そのためには、自分を変えてくれる環境に身を置き、出会いと機会を与えてくれたすべての人へ感謝しながら、全員で気概と覚悟をもち、率先して行動していかなければなりません。

2.次世代のリーダー

 私たちJAYCEEは、社会的・国家的・国際的な責任を自覚し同じ志をもつものが集い、英知と勇気と情熱を結集し明るい豊かな社会を築くことを目標に掲げています。

 地域の課題をいち早く捉え、何ができるのか考え、率先して行動していくことが必要です。だからこそ責任世代として生きる私たちが、次世代のリーダーとならなければなりません。そのためには、今一度私たちがJAYCEEとしての「自覚」を持たなければなりません。そして、地域の明るい未来を描き、常に志を抱きつづけ「創造力」を発揮し、これからの糸島地域の可能性を考える必要があります。さらに、夢や希望を現実のものとし、可能性をより大きくするために直向きに最後までやり遂げる強い意志「責任感」を持たなければなりません。そして、「自覚」、「創造力」、「責任感」を兼ね備え、これからの糸島地域のために、臆することなく「挑戦」しつづけるリーダーとして、JC 活動を展開していきます。

 これにより、学びや行動を通じて、夢や希望を語りながら同じ目標に向かって、進むことで互いに意識を高め合い、自分を磨くことで変化を恐れず、進化を拒まない次世代のリーダーへと成長できると確信しています。

3.地域の活性化

 地域を守っていくためには、人口減少や少子化・高齢化の対策を行っていく他に何が必要になってくるのでしょうか。1つの答えは「挑戦する心をもつこと」だと考えます。地域を考え積極的に果敢に挑戦する人が増えれば、たとえ人口が増加しなくとも必ずや地域社会は活発になり魅力的な地域で在り続けるはずです。そして、地域の未来を担っていくのは、今を生きる責任世代です。

 私たちが活動している糸島は福岡県の最西端に位置し、北は玄界灘に面し、南は背振山系に抱かれ、山の幸や海の幸をはじめ多くの特産品を有し、一年を通して四季折々の趣のある地域です。また糸島は、日本からアジアに最も近い福岡の一角として、国際の機会を得るチャンスを持った地域でもあります。このように、一次産業や観光産業が盛んな糸島地域において、我々が率先して SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の推進や企業への取り組み方の提案ができれば、持続的に人も資源も繁栄し、永続して魅力あるまちになるはずです。

 様々な人や団体と手を取り合うことで我々の活動が多くの地域の方々に伝わり、共に活動することで、糸島を愛する人が増え、持続可能な地域のまちづくりができると確信します。

4.糸島の未来

 子供達のコミュニケーション不足が問題視され始めてから久しくなります。核家族化や地域コミュニティの減少、外で身体を動かして友達と遊ぶ機会が減ったことなどがその原因と考えられており、子供達が直接、人と交流する機会を創ることが必要だと言われています。しかし、現実はスマート フォンやSNSの普及により、これらを活用したコミュニケーションがスタンダードとなり、今後これらのツールを活用しない生活に戻る可能性は限りなく低いでしょう。私たち大人は、現代の子供達 のライフスタイルを理解し、手段や考え方の多様性を認めた上、直接人と交流することの大切さを伝えなければならないと考えます。時代の流れとともに変わってきたものを大人も理解する努力を した上で、子どもたちに今も昔も変わらない大切なことを伝えていき、糸島地域の未来を創造する 中で、次世代の地域を牽引していく子供達へ、成長を促す機会を創りだすことは、地域の持続可 能性を考える上で、非常に重要になってくるとともに、糸島地域だからこそできる、現代社会を生き抜くプログラムを展開する必要があります。

5.仲間との出会い

 現在、全国的に見ても多くのLOMが会員減少に悩み、組織の運営に苦労している現状があります。それはJCI糸島でも解決しなければならない、大きな問題の一つであると感じています。まずは、私たちが会員拡大に取り組むにあたり、今一度自分たちがどのように成長してきたのか、私たちの経験や体験を、これから運動を共にしていく仲間たちに、熱い想いをもって語り続けることが必要であると考えます。

 そして、私たちの運動に共感していただき、仲間として運動を共にしていくことが、市民意識変革につながります。そのためには、地域で活躍している青年の独創的な新しい英知をもち寄り、次世代へバトンを渡し、多くの仲間と出会い、共に運動を続けていかねばなりません。なぜならば、私たちは、自分の利益だけではなく、わが身を惜しまず、愛する糸島の明るい豊かな社会の実現へと歩み続けているからです。コロナ禍で気持ちが前向きにならない、そんな今だからこそ、未来に希望を見出して前を向く、そんな仲間との出会いを通して、地域に変化を与える組織であるために、我々は理想を語り合っていこう。

6.九州地区大会主管LOMとして

 JCI糸島は、JC三信条のもと、志を同じくする仲間を増やし、議論を繰り返し、地域と協働しながら、糸島のさらなる飛躍に向けて、多くの事業を展開してきました。

 2022年度、九州地区大会が我々JCI 糸島主管のもと、開催することが決定し、九州中のJAY CEEが糸島に集まり、糸島地域に触れるということは、この地域の魅力や力強さを、九州中に発信できるという絶好の機会となります。この機会を活かすことで、LOMの成長と大会を通して、 糸島地域をアピールし、九州中のJAYCEEに責任世代としての役割を伝播することが、大切であると考えます。

おわりに

 九州地区大会の開催地となる糸島青年会議所にとって、2022年度はみんなの力を発揮し、地域の魅力や、九州の課題、これからの責任世代の役割を、九州中のメンバーへ伝えていかなければなりません。

 我々は歴史あるJCI糸島のメンバーとして、糸島を愛し、地域のために先輩諸兄から受け継いだ糸島青年会議所を、さらに成長させなければなりません。それは、市民意識変革団体として、行政や地域の関連諸団体と連携強化をしていくことで、新たな価値を創造していかなければならない。糸島青年会議所がもっている強みを活かし、パートナーシップを組む団体にとってのメリット

と、一緒に作り上げていく可能性を示すことで、価値観や理想像を共有することができ、メンバー間の化学反応が起こり、会員拡大や、JCI糸島のさらなる発展につながることと確信しています。

 今だからこそ、原点に立ち返り、夢とはなにか、希望とはなにか、理想とはなにか、仲間と共に語りあおう。地域のリーダーとして、愛する故郷と向き合い、全力で「自分史上最高をめざす!」ということに、信念をもって挑んでいただきたいと考えます。その信念が一つとなることで、JCI糸島の成長発展を促し、糸島が持続可能な地域へと変革する新しい風をもたらす。そんな熱い糸島旋風を我々が巻き起こそう。

2022年度 一般社団法人 糸島青年会議所

第46代理事長 山上 弘司

執行部
直前理事長 進藤 道宣
監事 田中 宏明
外部監事 原田 康平
副理事長 牛原 令資
浦山  浩
宗 佳弘
古川 雄大
松吉 孝達
出向理事兼担当室長 村瀬 優介
専務理事 中村 信就
事務局長  原  淳
常務理事 松山 将大

基本方針】

・会員同士の和や絆を大切にした組織運営
・規律ある例会の運営による会員の相互交流と資質向上
・持続可能な地域を共にめざす志高き会員の拡大と育成
・効果的な事業実施に向けての戦略的な広報活動の展開
・行政を含む他団体とのパートナーシップの構築
・活気溢れる他団体と連携した協働のまちづくり事業の実施
・糸島地域の次世代を担う青少年の健全育成事業の実施
・九州地区大会の主管開催
・SDGsの推進と実施

【事業計画】

(1) 一般社団法人糸島青年会議所として理事長所信に基づいた、運動
(2) 事業で委員会が 行うもの
(2) 福岡ブロック協議会、九州地区協議会、日本青年会議所、JCIが主催する事業で、連携または依頼されたもの
(3) 糸島地域の各団体が主催する事業で、豊かな糸島の創造につながるものへの連携・協力

【各役職務】

定款第5章
第29条から第34条並びに第36条による。
上記事業計画(3)については適宜、組織編制を行い連携・協力する。

【職務分掌】

〇全委員会共通
・新型コロナウイルス感染拡大を防止するための時事に則した対策
・SDGsの推進と実施
・各種事業への積極的な参画
・会員拡大の推進と新入会員との積極的な交流
・九州地区大会への積極的な参画

〇会員拡大委員会
・会員拡大の中心的な役割の遂行
・新入会員のフォローアップと育成
・新入会員による新入会事業の企画・実施
・じゃがいもゴルフコンペの企画・運営
・糸島わんぱく相撲大会の企画・運営
・公開討論会のサポート
・九州地区大会 ウエルカムレセプションの企画・運営

〇青少年育成委員会
・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施
・第3エリア野球大会に関する事項
・献血事業実施の協力
・九州地区大会 懇親会部会の企画・運営

〇まちづくり委員会
・4団体による新春祝賀会行事の運営
・青年団体連合会の運営協力
・活気溢れる他団体と連携した協働のまちづくり事業の実施
・行政を含む他団体とのパートナーシップの構築
・社会福祉法人 糸島市社会福祉協議会との連携に関する事項
・糸島市長選に伴う公開討論会の企画・運営
・九州地区大会 エクスカーションの企画・運営

〇例会委員会
・例会に関する事項
・公開例会の企画・実施
・JCIプログラムを活用した会員の人財育成
・九州地区大会 式典の部に関するなどのサポート

〇総務渉外広報委員会
・総務に関する事項
・総会の設営並びに運営(1月・9月・12月)
・定款・諸規定の見直し
・名刺・会員手帳の発行
・褒賞エントリーへの取り組み
・ホームページの運営・SNSを活用した効果的な対内外へ向けた情報の迅速な共有と発信
・一般社団法人唐津青年会議所との交流に関する事項
・他団体とのパートナーシップの構築
・出向者支援
・九州地区大会 広報活動の企画・運営

〇地区大会実行委員会
・2022年九州地区大会の企画・実施