所信

はじめに

限りある命を燃やし、愛する郷土を想いながら、糸島のために力をつくした先輩諸兄姉から過去を受け継ぎ、未来へ託す。私たちは今、その有限性と連続性の中にいることを強く胸に刻まなければならない。

「私たちが住み、そして子らが住み、私たちの子孫が営々として住むであろうこの糸島をもっともっと愛し、美しく素晴らしいものにしたい」という志を掲げ、1977年に設立された糸島青年会議所(以下、JCI糸島)は、千変万化の社会情勢と向き合いながら活動・運動を展開し本年で47年目を迎えます。昨年は連綿と紡がれてきた歴史の中で初となる、九州コンファレンス2022in糸島を主管として開催させていただきました。「糸島で九州コンファレンスが開催されてよかった、参加してよかった」と感じていただく大会の構築をめざし、様々な団体と協働しながら共に創り上げてきた九州コンファレンスは幕を閉じ、JCI糸島として本年を始動するにあたり、九州コンファレンスだけではなく、これまで我々が開催してきた事業にお力添えを賜りました皆様への感謝の念はつきません。本年は、その経験を携え、40歳までという有限性とJCI糸島の伝統や想いの連続性を感じつつ、私たち自身が様々なことへ理解を深め、固定観念に捉われず、自身の解釈を広げ、責任世代として、市民意識変革団体として、人と地域が共に輝く未来への一歩を踏み出さなければなりません。

2020年から始まった新型コロナウィルス感染症のパンデミックによって、現在もなお 世界は大きな変化の渦中にあります。加えてデジタルインフラの急速な進化と普及により、その恩恵を享受しつつも、社会構造上の変化とも重なり人と人が触れ合う機会の喪失による人間関係の希薄化、さらに、SDGsや多様性の尊重など全体を理解しすべての人が幸せを感じられる社会となることが現代において求められています。その変化を転機と捉え、創始の精神を忘れることなく、愛する郷土である糸島地域のために私たちにできることを常に考え、時代に必要とされていることは何なのかを追求し、人に、地域に、つくし続けることこそが持続可能で明るい豊かな糸島地域の礎になると確信します。

有限性と連続性

今の私たちに「生」があることは当たり前ではありません。

私は、人生の最後に携わる葬祭業に従事し、数ある職種の中でも人の「死」というものが日常にあり、様々な方の最後の時に触れる過程で、命の尊さを常に感じています。命の終焉は、誰しも必ず訪れるものであり、命の有限性について深く考えることは、豊かな人生を送る上で大切なことの一つであると考えます。一方で、命の時間軸を鑑みれば、過去から現在、現在から未来、先祖代々から私たち、私たちから子々孫々に至るまで命の襷と想いは受け継ぎ、引き継がれていく、その命の連続性についても想いを馳せる必要があります。メンバーには、有限であるからこそ時間の大切さを痛感し、連続しているからこそ、過去への感謝と未来への決意を胸に日々を過ごしていただきたいと考えます。

また、次世代によりよい未来を残すためには、一人ひとりが地域を牽引するリーダーとならなければならないと同時に、この有限性の現実と連続性の重みを理解し、ただただ流れるだけの時間ではなく、今過ごしている時間の一瞬一瞬、向き合っていることに全力をつくさなければなりません。さらに言えば、自分だけではなく、関わるすべての人にも有限性と連続性があることを慮り、私たち自身が昨日より今日、今日より明日、よりよい一日を重ねていくことこそが持続可能な糸島地域への一歩になると確信します。

人材を増やし、人財に育成する

糸島地域は雄大な自然を背景に、山の幸や海の幸は糸島ブランドと称され県内外から高い評価を受け、観光入込客数等は依然高い水準にあります。さらに、九州大学の完全移転も相まって、まさに成長の途上にあると言っても過言ではありません。しかし、その成長の裏側で多種多様な社会課題が存在することも事実であります。地域の未来を描く上で、重要なことは私たち自身が地域の現状についてさらに理解を深めると同時に多くの地域市民がまちの課題に対し当事者意識をもつことであると考えます。なぜなら、一人ひとりが当事者意識をもつことで多くの力を有して課題解決に向け行動することできるからです。同時にその当事者意識は人と地域を輝かせる大きな光となり得る可能性も秘めています。

2021年に改訂され、例会や式典で私たちが朗読しているJC宣言文には「社会の課題を解決することで、持続可能な地域を作る」という一文があります。ならば、糸島地域が抱える社会課題を先駆けて捉え、訴求し、解決するために奉仕の精神をもって力をつくすことの重要性を誰よりも理解し、行動に移して持続可能な地域を作らなければなりません。また、課題解決のためには、単一組織の力よりも志を同じくする団体と協働しつつ、大きな運動を起こしていくことが大切です。しかしながら、大きな運動を起こすための小さなきっかけ作りも同じように重要であることも忘れてはなりません。協働するそれぞれの団体の相互理解を深め、多くの団体と様々な可能性を模索しつつ開催した九州コンファレンスを成し遂げた今だからこそ、固定観念や先入観に捉われることなく解釈を広げ、インパクトある事業に挑戦し、糸島地域にその効果を波及させる必要があると考えます。

糸島地域の未来を描く

糸島地域は雄大な自然を背景に、山の幸や海の幸は糸島ブランドと称され県内外から高い評価を受け、観光入込客数等は依然高い水準にあります。さらに、九州大学の完全移転も相まって、まさに成長の途上にあると言っても過言ではありません。しかし、その成長の裏側で多種多様な社会課題が存在することも事実であります。地域の未来を描く上で、重要なことは私たち自身が地域の現状についてさらに理解を深めると同時に多くの地域市民がまちの課題に対し当事者意識をもつことであると考えます。なぜなら、一人ひとりが当事者意識をもつことで多くの力を有して課題解決に向け行動することできるからです。同時にその当事者意識は人と地域を輝かせる大きな光となり得る可能性も秘めています。

2021年に改訂され、例会や式典で私たちが朗読しているJC宣言文には「社会の課題を解決することで、持続可能な地域を作る」という一文があります。ならば、糸島地域が抱える社会課題を先駆けて捉え、訴求し、解決するために奉仕の精神をもって力をつくすことの重要性を誰よりも理解し、行動に移して持続可能な地域を作らなければなりません。また、課題解決のためには、単一組織の力よりも志を同じくする団体と協働しつつ、大きな運動を起こしていくことが大切です。しかしながら、大きな運動を起こすための小さなきっかけ作りも同じように重要であることも忘れてはなりません。協働するそれぞれの団体の相互理解を深め、多くの団体と様々な可能性を模索しつつ開催した九州コンファレンスを成し遂げた今だからこそ、固定観念や先入観に捉われることなく解釈を広げ、インパクトある事業に挑戦し、糸島地域にその効果を波及させる必要があると考えます。

糸島の宝を育む

現在の日本において子供たちを取り巻く環境がめまぐるしく変化していることは周知の事実です。社会構造の変化を起因とし、人間関係を構築する力、社会性の減少、デジタルインフラの進化、普及により、二次情報や三次情報は簡単に手に入るようになりましたが、その反面一次情報、つまり実体験を積み重ねることに乏しいと言われています。さらに、2000年は約119万人と言われていた出生数も2020年には約84万人、2022年には80万人を下回り、ますます青少年育成の価値と重要度は上がっています。かつ、糸島市に限れば、子育て世代の転入により人口は社会増に転じていますが、進学、就職を機に市外へ転出する若者の糸島離れは顕著であります。

では、そのような状況の中、私たちが持続可能な糸島地域をめざす上で鍵となるものは何でしょうか。一つは、次世代を担う子供たちの郷土を愛する心を育むことによる実体験をとおした「糸島愛」の醸成とさらに、人と人が触れ合うことによる糸島地域で作る包括的かつ強固な「つながり」であると考えます。地域と密接に関わる私たちが子供たちに対して最大限つくすと同時に多様性が重要視される現代だからこそ、学びの機会を提供する大人も子供たちへの理解を深め、解釈を広げ、大人として、子育て世代として自身の言動を律しなければなりません。そして、「糸島愛」と「地域とのつながり」が結び付いた瞬間から糸島地域は持続可能な地域への一歩を踏みだすと確信します。

理解を深め、解釈を広げる

組織とは「個」の集合体であり、「個」の成長が組織の成長につながることはいうまでもありません。加えて、会員同士の交流なくしてJCI糸島の発展はありませんし、奉仕をとおし、自己修練の中で友情が育まれ、互いのためにつくす姿こそがJCの魅力の一つであると考えます。その根幹たるものは盤石な組織運営であり例会であります。JCI糸島は、「青年が社会によりよい変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」団体であるとともに、2021年に策定された、糸島地域持続化宣言においても「会員相互の信頼のもとに資質の向上と啓発に努め、歩み続ける」ことを誓っており、学び舎と称される所以であります。だからこそ、自分自身のことや互いのこと、社業の発展、糸島地域のこと、子供たちのこと、様々なことへの理解を深め、解釈を広げる努力を怠ってはなりません。一人ひとりが発展と成長を繰り返すことが社業やJCI糸島の発展と成長につながり、ひいては、持続可能な糸島地域へと導くことができると信じています。

とはいえ、私たちのJC活動はそれぞれのワークライフバランスの上に成り立っています。支えてくれる家族や身近な方、基盤となる会社があるからこそJAYCEEとして活動できていることを忘れてはなりません。さらに、メンバーそれぞれのライフステージに寄り添いながら、相互理解を深めることは組織の持続可能性を担保することにもつながります。だからこそ、円滑な会議や委員会運営の効率化による生産性の向上、ご家族や身近な方のとの関りをもち、より多くの方へ我々の活動に対し理解を深めていただけるような時代に則した情報発信が必要であると考えます。

おわりに

「命の終焉」は「卒業」、「命の襷」は「歴史や伝統」

私は、有限性と連続性というフィルターをとおして「命」と「JC」を見た時にその親和性は高いと考えます。「命」に関しても「JC」に関しても最終的な結果は誰にも変えることはできませんが、経過や過程は自分次第で変えることができます。また、受け継いだ火を次世代につなぐ時、大きくするのも、小さくするのも私たち次第であります。

私は、「地域をもっとよりよくし、次世代へとつなげたい」という圧倒的な当事者意識の集積体がJCであると考えます。また、地域への奉仕を行う中で自己修練を積み、仲間との友情が育まれ、自身が発展と成長を繰り返すことができる組織でもあります。20歳から40歳という限られた時間、先輩諸兄姉が残してくれた伝統や歴史という名の財産を受け継ぎ、活動・運動を展開していく上で、今一度、その有限性と連続性を見つめ直し、今、成すべきことを疎かにしていないか、自身を含めた誰かのための時間を過ごせているか、常に自問自答をしながら考えることを止めてはなりません。時の流れをとめることはできないからこそ、「今」という瞬間の積み重ねが「今日」を作り、「今日」の連続が自身の人生を形成していくこと、自身が歴史の一部であることを強く自覚し、過ごす一瞬一瞬に、互いに、地域に、子供たちに、常に自身の全力をつくすことで可能性に満ちた未来を示し続けよう。「糸島に生まれてよかった」とすべての方が心からそう思える、人と地域が輝く持続可能な糸島地域のために。

2022年度 一般社団法人 糸島青年会議所

第46代理事長 山上 弘司

執行部
直前理事長 進藤 道宣
監事 田中 宏明
外部監事 原田 康平
副理事長 牛原 令資
浦山  浩
宗 佳弘
古川 雄大
松吉 孝達
出向理事兼担当室長 村瀬 優介
専務理事 中村 信就
事務局長  原  淳
常務理事 松山 将大

基本方針】

・会員同士の和や絆を大切にした組織運営
・規律ある例会の運営による会員の相互交流と資質向上
・持続可能な地域を共にめざす志高き会員の拡大と育成
・効果的な事業実施に向けての戦略的な広報活動の展開
・行政を含む他団体とのパートナーシップの構築
・志を同じくする他団体と連携した協働のまちづくり事業の実施
・糸島地域の次世代を担う青少年の健全育成事業の実施
・SDGsの推進と実施

【事業計画】

(1) 一般社団法人糸島青年会議所として理事長所信に基づいた、運動
(2) 事業で委員会が 行うもの
(2) 福岡ブロック協議会、九州地区協議会、日本青年会議所、JCIが主催する事業で、連携または依頼されたもの
(3) 糸島地域の各団体が主催する事業で、豊かな糸島の創造につながるものへの連携・協力

【各役職務】

定款第5章
第29条から第34条並びに第36条による。
上記事業計画(3)については適宜、組織編制を行い連携・協力する。

【職務分掌】

〇全委員会共通
・新型コロナウィルス感染拡大を防止するための時事に則した対策
・例会に関する事項
会員の相互交流と資質向上の機会および規律ある例会の企画・運営
(各委員会は年12回の例会うち3回を企画・運営)
・SDGsの推進と実施
・糸島地域持続化宣言に則した事業の実施
・各種事業への積極的な参画

〇会員拡大委員会
・会員拡大の中心的な役割の遂行
・新入会員のフォローアップと育成
・新入会員による新入会事業の企画・実施
・糸島わんぱく相撲大会の企画・運営
・会員拡大の推進と新入会員との積極的な交流

〇青少年育成委員会
・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施
・4団体による新春祝賀会行事の運営
・献血事業実施の協力
・第3エリア野球大会に関する事項
・会員拡大の推進と新入会員との積極的な交流

〇まちづくり委員会
・糸島駅伝大会の運営および青年団体連合会への協力
・志を同じくする他団体と連携した協働のまちづくり事業の実施
・行政を含む他団体とのパートナーシップの構築
・社会福祉法人糸島市社会福祉協議会との連携に関する事項
・会員拡大の推進と新入会員との積極的な交流

〇総務渉外広報委員会
・総務に関する事項
総会の設営並びに運営(1月・9月・12月)
定款・諸規定の見直しおよび名刺・会員手帳の発行
理事会等の議案配信
出向者支援
褒賞エントリーへの取り組み
・広報に関する事項
ホームページの運営・効果的な対内外へ向けた情報の迅速な共有と発信
・渉外に関する事項
一般社団法人唐津青年会議所との交流に関する事項
じゃがいもゴルフコンペの企画・運営
・会員拡大の推進と新入会員との積極的な交流