1977
初代 重富 敢二郎
スローガン
「伊都国の里に創ろう、豊かな心の町を」
事業
・仮糸島青年会議所創立総会・創立総会・認承証伝達式式典・道路仮反射鏡23基設置
1978
2代目 藤井 勝彦
スローガン
「小さな和を大きな和へ 心と心の触れ合う糸島JC」
事業
・じゃyがいも会(ゴルフコンペ)発足・家族同伴会員交流キャンプ・会報「飛躍」創刊・家族交流レクレーション・チャリティーバザール・献血
1979
3代目 洞 登志生
スローガン
「自己修練へ最大の努力を 明日の糸島の礎となるために!!」
事業
・話道教室・第1回講演会山本良健「子どものしつけ方」・第1回少年ソフトボール大会・特別講演会「80年代流通産業の予測」・KJ法勉強会開催・献血
1980
4代目 三島 武
スローガン
「うけつごう日本の心、かたろう明日への志」
事業
・第1回糸島郡少年柔剣道大会・第2回講演会山本良健「子どものしつけ方」・マネージメントゲーム開催・第2回LD道場開催・第2回少年ソフトボール大会
1981
5代目 斉藤 正昭
スローガン
「主張しよう青年として、考えよう明日への糸島」
事業
・第2回糸島郡少年柔剣道大会・第3回少年ソフトボール大会・行政との討論会「今後の糸島について」・第3回LD道場「座談会」・パネルディスカッション「糸島の将来はこのままでいいのか」・小中学生の絵・作文の発表展示会・創立5周年記念式典挙行
1982
6代目 吉浦 嘉武
スローガン
「見つめよう自分自身をJCを 明日の糸島のニューリーダーをめざして」
事業
・会員ソフトボール大会・人間開発スクール・まつり糸島「手づくりのふるさとづくり推進」・朝市・ゴミをなくそう運動・第3回糸島郡少年柔剣道大会・第4回少年ソフトボール大会・青少年健全育成運動・非行化問題研究調査・三町合併市制討論会・糸島を考える郡民大会
1983
7代目 小林 広太
スローガン
「『自律と連帯』ー図ろう組織の充実、広めよう地域の連帯ー」
事業
・第4回糸島少年柔剣道大会・第5回少年ソフトボール大会・経営シンポジューム・教育問題青少年健全育成大会・第1回糸島少年の翼・糸島三町合併討論会・献血
1984
8代目 小笹 勝利
スローガン
「呼びかけようJCの心を 緑豊かな糸島の里へ」
事業
・第5回糸島少年柔剣道大会・教育を考える郡民大会・第6回少年ソフトボール大会・社団法人設立記念式典・第2回糸島少年の翼・献血・韓国釜山東南青年会議所姉妹結縁仮調印式「糸島」・韓国釜山東南青年会議所姉妹結縁調印式「釜山」
1985
9代目 西原 幸作
スローガン
「ふやそう仲間を青年の意気で 次なる世代へ」
事業
・第6回糸島少年柔剣道大会・三世代交流マラソン大会・全国ゲートボール大会予選・糸島郡少年水泳大会・第3回糸島少年の翼・リーダー研修会・献血
1986
10代目 春日 好則
スローガン
「ふれあい、感動、そして新たなる挑戦」
事業
・第7回糸島少年柔剣道大会・三世代交流マラソン大会・全国ゲートボール大会予選・田植え・ミス伊都国コンテスト・シートベルトキャンペーン・創立10周年記念式典・創立10周年記念事業「伊都国フェスティバル」・創立10周年記念ゴルフ大会・献血
1987
11代目 天野 吉介
スローガン
「見つめよう原点、地域に新しい息吹を!」
事業
・第8回糸島少年柔剣道大会・三世代交流ゲートボール大会・サマースクール「接遇講座」・第4回糸島少年の翼・会員交流鯉攻め大会・献血・全国三世代交流ゲートボール大会「福岡ブロック」
1988
12代目 井原 顕
スローガン
「磨け自身をJCを将来の糸島のために!」
事業
・極限行軍30キロ・第9回糸島少年柔剣道大会・第2回住民意識調査・第5回糸島少年の翼・リーダーシップサマー研修会・献血・丸田池前原駅周辺未来像プロジェクト応募 参加努力賞受賞・第2回三世代交流ゲートボール大会
1989
13代目 松吉 繁孝
スローガン
「JCの和を地域の輪へ 今こそ示そう青年の気概!」
事業
・第10回糸島少年柔剣道大会・二丈町住民フォーラム・志摩町住民フォーラム・献血・第3回三世代交流ゲートボール大会・21世紀の糸島を考えるシンポジューム
1990
14代目 徳安 義幸
スローガン
「自覚と行動を/地域は、変革の時」
事業
・実践LD道場「座禅」・第7回糸島少年の翼・家族合同研修会・教育問題アンケート調査・糸島21の会設立・献血・第19回福岡県ブロック会員大会主管・第4回三世代交流ゲートボール大会
1991
15代目 松浦 健太
スローガン
「今地域の情熱指針となれ!」
事業
・実践LD道場・第3エリア合同例会・創立15周年記念式典・第8回糸島少年の翼・リーダーシップ研修会・家族合同研修会・糸島21の会・献血・第5回三世代交流ゲートボール大会
1992
16代目 岩永 数昭
スローガン
「原点を想い、明日の声を聴き 描こう夢を・・・」
事業
・実践LD道場・糸島の歴史文化講演会・第9回糸島少年の翼・教育問題ミニ懇談会・住民意識アンケート調査・献血
1993
17代目 富山 孝昭
スローガン
「熱き思いを“今”かたちに」
事業
・第10回糸島少年の翼・実践LD道場・飛躍発刊・第1回糸島青少年スクール・糸島駅伝大会主管・献血
1994
18代目 田中 陽早
スローガン
「『夢』・『愛』LINK UP」
事業
・第2回糸島青少年スクール・会頭訪問例会・地球市民ふれあいフェスタ・韓国釜山水營青年会議所姉妹締結10周年記念式典
1995
19代目 堀田 勉
スローガン
「やさしさ発見! おもいやり発信!」
事業
第3回糸島青少年スクール・地球市民ふれあいフェスタ・地球市民絵画コンクール・韓国釜山水營青年会議所考道ツアー
1996
20代目 松吉 展明
スローガン
「新時代への氣づき」
事業
・第4回糸島ジュニアスクール・地球環境セミナー「高木善之氏」・創立20周年記念ゴルフコンペ・創立20周年記念式典・GTS糸島の森プロジェクト「フィリピンミンダナオ島」
1997
21代目 小倉 万成
スローガン
「『目覚』・・・21世紀へ ー愛・生命ー」
事業
・地球環境セミナー「高木善之氏年3回開催」・第5回糸島ジュニアスクールボランティア体験「年3回開催」
1998
22代目 山本 晃治
スローガン
「輝きつづけるJCへ ー行動・愛・絆―」
事業
・実践LD道場「雷山寒中登山 座禅」・ボランティア体験「年間6回」・第6回糸島ジュニアスクール・糸島駅伝大会主管
1999
23代目 大神 秀次
スローガン
「今こそ 自己改革の時 勇気ある行動で 未来づくり」
事業
・第7回糸島ジュニアスクール・3県縦断50キロ行軍「ジュニアスクールにて」・一市二町合併推進講演会「岩國 哲人氏」・IJCプレス発刊「一市二町合併推進」・施設ボランティア団体名簿作成
2000
24代目 牛原 克明
スローガン
「こころ ❝新世紀創造❞」
事業
・第8回糸島ジュニアスクール・禊ぎ 寒中水泳「加布里海岸」・心の教育創造実践講演会「武田 信孝氏」・一市二町合併推進座談会開催・IJCプレス発刊「一市二町合併推進」
2001
25代目 中村 利行
スローガン
「『友情・情熱・人間力』拓け21世紀の糸島人」
事業
・創立25周年記念式典・第9回糸島ジュニアスクール・経営開発セミナー「年5回開催」・IJCプレス発刊「一市二町合併推進」・一市二町合併協議会設置 請求署名活動「合併検討会」
2002
26代目 井上 博幸
スローガン
「『感動』ー感じて動くー」
事業
・第10回ジュニアスクール・創立10周年記念式典・一市二町合併協議会設置運動・韓国釜山水麗青年会議所との姉妹JC会議
2003
27代目 毛利 公俊
スローガン
「『絆』人と人 本物の時代へ」
事業
・青少年健全育成事業「絆太鼓」・公開例会開催「九州地区褒章受章」・PTCA運動「おやじ講座」開催・糸島ジュニアスクール九州地区褒章申請・糸島未来ビジョン作成「一市二町合併後の未来図」・韓国釜山水青年会議所との姉妹締結20周年記念式典・IJCプレス発刊「一市二町合併推進」
2004
28代目 吉富 藤雄
スローガン
「自己創造改新 自己の小さな「創造」が興す人創りと地域創り そして「改新」こそ、大きな世界の環となる」
事業
・青少年健全育成事業「富士登山アタック」・JCI世界会議福岡大会運営「副主幹LOM」・糸島一市二町合併推進運動・広報誌発行「年4回」
2005
29代目 藤岡 一成
スローガン
「イメージの向こう側へ」
事業
・青少年健全育成事業「糸島の炭人」・目で見る例会の実践・絆太鼓 全日本ジュニアコンクール出場・絆太鼓解散コンサート・九州地区褒章グランプリ受賞
2006
30代目 王野 誠二
スローガン
「魅力ある地域のためにJAYCEEが未来を拓く」
事業
・創立30周年記念式典・創立30周年記念事業「少年の翼in北海道」・創立30周年記念ゴルフコンペ・九州地区会長公式訪問例会・九州大学と糸島の未来研究
2007
31代目 古家 嘉康
スローガン
「初志と誇りと故郷の為に」
事業
・青少年育成事業「~郷土の歴史を探る旅~伊都國の船」・前原市長市制進捗状況報告会・経営開発セミナー開催「年3回」
2008
32代目 浦 克稔
スローガン
「感心具現~こころで感じて、想いを実現する~」
事業
・青少年育成事業「ドミノ倒し!小学生日本記録に挑戦」・唐津JCとの交流会・地域活性化事業「糸島写真展”愛”EYE-Link」・糸島オリジナル切手発行
2009
33代目 春田 雅孝
スローガン
「OMOIYARIの心~地域のために、ひとのために「強いJC」をつくる~」
事業
・青少年育成事業「姫島キャンプ」・開かれた例会の開催「通年」・OMOIYARIの心セミナー開催・100%例会の開催・JAYCEE開発セミナーの開催・衆議院議員選挙にともなう公開討論会「福岡第3区で考えよう聞かんとわからん公開検討会」
2010
34代目 畠山 尚幸
スローガン
「Be Better ~よりよくあれ~」
事業
・青少年育成事業「少年の和」・講師例会開催「横峯吉文氏」・糸島駅伝大会主幹・公益社団法人格取得指針決定・まちづくり事業「糸島市10万人の夢イルミネーション事業」・ローカルマニフェスト公開討論会の開催「糸島市長選挙にともなうローカルマニフェスト型公開討論会」・第3エリア及び福岡ブロック協議会野球大会主管
2011
35代目 金城 一寿
スローガン
「感謝の心」
事業
・35周年記念式典の開催・35周年記念講演の開催「清水宏保氏」・公益法人取得に向けた準備・講師例会の開催「年4回」・唐津青年会議所との合同例会・青少年育成事業の開催「味覚満喫!フレッシュ伊都ベジ」・公益社団法人日本青年会議所九州地区野球大会主管
2012
36代目 中原 昌臣
スローガン
「Challenge for Change~変革への挑戦~」
事業
・糸島駅伝大会の運営、実施・青少年育成事業の実施・第40回福岡ブロック会員大会の企画立案、実行
2013
37代目 宗 隆一郎
スローガン
「躍動~理念を継承しさらなる進化へ~」
事業
・地域の青少年育成事業の実施・糸島市政進捗状況報告会の開催・糸島駅伝大会への参画に関する事項
2014
38代目 小笹 竜起
スローガン
「気概~やるべきことをやろう!~」
事業
・青少年の健全育成事業・品格と資質を磨きJAYCEEとして意識昂揚を図る事業・40周年へむけての資料整理・唐津JCとの交流
2015
39代目 神武 宏典
スローガン
「さらに 解き放て!その情熱を!」
事業
・青少年の健全育成事業(糸島塾)の実施・放置竹林問題発信プロジェクト第1回糸島竹取物語開催・40周年に向けた事業の検証と準備
2016
40代目 千住 朋数
スローガン
「誇 すべては糸島のために」
事業
・第1回わんぱく相撲の企画、運営・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施・放置竹林問題発信プロジェクト第2回糸島竹取物語開催・創立40周年記念式典の開催・災害発生時相互協力協定の締結
理事長挨拶
糸島青年会議所は1977年5月29日に創立し、全国で622番目に承認され、以来多くの地域の皆様のご支援、そして諸先輩方の熱い情熱と、弛まない努力を続けてこられたお陰で本年度40周年を迎えます。そしてこの40周年を機に、暦年の尊い軌跡に感謝と敬意の念を抱きつつ、新たなる飛躍に向けてLOMメンバーが互いに手を取り合い、愛する糸島をより良くするために確かな一歩を踏み出す必要があると考えます。本年度糸島青年会議所は、地域に根差し、まちに必要とされる組織であり続けるために、私たちにできることは何なのか、時代に必要とされていることは何なのかを追求し、現実を見据え真摯に向き合う勇気と斬新な発想でインパクトある事業の構築に取り組みます。そしてLOMの枠にとらわれず、他団体と協働しあうことで市民参加型のまちづくりが芽生え、より良いまちづくりへの会員の意識向上につながると考えます。私たち青年会議所が地域の舵取りとなり、決して手段が目的と化せぬよう、地域の若者からお年寄りまでが魅力的に感じる継続的な運動を展開してまいります。また糸島の同志が一堂に会し、情報交換し、交友をあたためあう最大のみりょくある機会を設け、私たちJAYCEEがJC運動本来の意義と目的を常に明確にし、学び舎のための学び舎とならぬよう運営を行わなければなりません。さらに、私たちの後に続く子どもたちの世代に、糸島に生きる喜びを表す「郷土愛」、祖国を想う素直な心でアイデンティティを育むことの大切さを説く「国家愛」という崇高な心の育成に取り組み、子どもたちの心に感謝の気持ちを芽生えさせます。体制批判に終わることなく、私たちの運動は何のために、誰のために、これからどうあるべきなのかを考え、お互いの成長が必ずや明日をつくっていくことを信じて最後の最後まで走り抜こう。「糸島に生まれて本当に良かった」すべての市民の皆さんが心からそう思える、笑顔あふれる誇りに満ちた糸島を創るために。
2017
41代目 田中 健二
スローガン
「和の心 ひとりの百歩よりみんなの一歩!!」
事業
・糸島駅伝大会の主管運営・新入会員、仮入会者へのオリエンテーション企画、実施・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施・放置竹林問題発信プロジェクト第3回糸島竹取物語開催・第2回糸島わんぱく相撲大会の企画、運営
理事長挨拶
私たち一般社団法人糸島青年会議所は、希望に満ち溢れた明るい豊かな社会の実現に向け永きに亘り挑戦し続けてきました。昨年、当会議所は創立より40周年の節目を迎え、そこで先輩諸兄から学びを感じた、創始の精神や受け継がれてきた伝統を、伝承していかなくてはなりません。そのために本年度は「和の心」即ち、日本古来の価値観でもある礼儀・礼節・調和を重んじ、誠実で、仲間の和を大切にし、親切な心で相手を想いやる日本人の精神を持ち活動・運動を展開していく必要があります。私たちは創立40周年を受け継いだ今だからこそ未来に向かって前進し、その時々にかえてはならないもの、変えなければならないものを見極め、勇気と情熱をもって、青年らしく泥臭く、地域で済み暮らす市民の皆様により一層必要とされる団体となるためにも「和の心」を大切に事業の構築に取り組みます。地域の発展を願い活動を進めていく中で、地域に潜在する多種多様な問題をより広く、知ってもらう機会を創出するために、同じ想いを持つ地域の他団体の皆さまとの協働は価値のあるものだと捉えています。また、他団体との協働を進める中でさらに糸島JCの貢献度は高くなっていくと信じます。地域のリーダーを育成するという使命を持つ私たちの言動が、素直な瞳と相対したときに、それに恥じないのかを常に意識しながら学び考え経験を重ね、次世代を担う糸島の宝を、自主性・協調性そして仲間を思いやる心を備えた人財へと導き、後世につながる事業を展開致します。私たちはJAYCEEであると同時に地域を牽引する青年経済人として、物事の性質を適切に判断する力を養い、夢に向かって目標を定め達成させる実行力を醸成し、いつ訪れるか知れない機会を得る力を身につけることを怠らないことが、より人間力を高め地域にその能力を還元できるリーダーへと成長し企業の発展ひいては、後の糸島地域の発展に寄与できるものになると確信しています。組織運営はLOMの要であり、内部体制をより強固なものとすることでLOMの行う事業をより輝かせる事が可能になります。また、様々な活動・運動を地域の皆様や会員に迅速且つ、分かりやすく広報することで、より効果的に糸島JCを発信することができます。例会では規律や礼節、調和に重点を置きつつも、大切な方々との交流を図る中で糸島JC会員として成すべきことを再認識してもらい、多種多様な場面でも対応できるJAYCEEへの成長の機会としていただきます。そして、経済状況の悪化など様々な要因により会員減少は全国各地会員会議所にとっても最大の課題でもあります。しかし今一度、会員減少の現実を真摯に捉え、私たち自身が糸島JCに対しての情熱や希望を語り、私たちの運動を理解し賛同していただける一人でも多くの情熱溢れる同志とともにひとづくり、まちづくりができることを強く願います。あおして、かいいんになった後が重要であり、今まで同様に新たな仲間を会員で暖かく迎え入れ、フォローアップし将来のLOMを担う会員の増強を行う必要があります。私たちは今だからこそ歩みを決して緩めることなく、未来に向かって前進し続け、明るい豊かな糸島地域の実現にむかってJAYCEEが強く「和の心」を胸に抱き踏み出そう。ひとりの百歩よりもみんなの一歩で!!
2018
42代目 吉冨 博司
スローガン
「つむぐ~我々がつむきたす希望の光~」
事業
・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施・放置竹林問題発信プロジェクト第4回糸島竹取物語開催・糸島市長選挙に伴う公開討論会の開催・第3回糸島わんぱく相撲大会の企画、運営・第3エリア合同例会の主管運営の中心的な役割
理事長挨拶
我々一般社団法人糸島青年会議所は1977年に622番目のLOMとして誕生し、今年で42年目を迎えます。創立以来、諸先輩方が長い年月をかけて培い、つむいでこられた糸島への想いは、現在も私たちの心に受け継がれJC活動・運動の根源となっています。創立40年の節目を迎えた2016年は「誇~すべては糸島のために~」をスローガンに掲げ、私たちの運動は何のために、誰のために、これからどうあるべきなのかを考え、愛する糸島をより良くする決意を新たにしました。また昨年は「和の心~ひとりの百歩よりみんなの一歩!!~」のスローガンの基、日本古来の価値観でもある礼儀・礼節・調和を重んじ、誠実で仲間の和を大切にした組織運営を行って参りました。「明るい豊かな社会」の実現に向け、活動を続ける我々糸島青年会議所の存在意義をより明確にし、我々の行う活動および運動を時代にあったものへと進化させていかなげればなりません。青年会議所の活動や運動の根源は会員であり、会員の増強はそのまま糸島青年会議所の活動力と言っても過言ではありません。まずは我々一人ひとりが明確な志を抱き成長し続けなければなりません。情熱に溢れた魅力的な会員が増え、社会のあらゆる分野で活躍し、憧れの存在として昇華しているならば、必然的に当会議所が認知され、会員者数は増加し、運動の推進力も高まるものと確信しています。組織とは、「個」の結集であり、組織力を高めるためには、一人ひとりの主体的な参画とメンバー同士の深い交流は必要不可欠です。組織こそが力強い運動を展開し、地域の発展のために取組んでいけるものと考えます地域のために行っている尊い運動を適宜発信し対内外に周知してもらい、存在価値を高めていくことができれば、必然的に組織の価値は向上し、多くの人材が入会してくることにも繋がります。我々の運動を力強く展開していくためには、盤石な組織運営が不可欠であり、我々の活動はメンバーからの貴重な財源により運営されているため、堅実かつ費用対効果の高い事業の構築が求められます。「人は限りない可能性を秘めており、組織はその可能性を実現する力を秘めている」そう私は確信しています。青年会議所は多くの考え方やそれぞれの価値観を持った会員で成り立っています。会員同士がさまざまな観点から議論を重ね同じ方向性を持って進むことの出来る会議運営や組織運営は、当会議所自体を維持すると共に活発な活動を支えていくためには欠かすことはできません。糸島の宝である子どもたちの成長を促す事業を行うことが、糸島の明るい豊かな社会の実現につながると確信しています。そのためには、地域を牽引する青年経済人として、郷土糸島を愛し糸島の未来を真剣に考え活動する「大人の背中」を我々が示し、郷土愛に溢れた糸島の宝を磨き、糸島の未来をつむいでいきます。糸島の未来を子どもたちに託すために、明日のまちづくりを行うのは我々の使命であり責務です。糸島青年会議所が主体となり、これまで開催してきたまちづくり事業の想いを受け継ぎ、糸島とのつながりを活かした地域を活性化させるまちづくり事業を行います。我々が行うまちづくり事業だけが全てではありません。地域のことを考え、それぞれの地域のために活動されている同志の活動にも積極的に参画し、地域の活性化を図ることで、我々だけではできない大きな運動を展開できるものと考えます。一人ひとりが主体となり己の輝きを増すことで、そこからつむぎだされる希望の光が、明るい豊かな社会への道標となることを信じ、今日も我々は歩き続けよう。
2019
43代目 坂本 博崇
スローガン
「道 挑戦無くして成長なし!」
事業
・第4回糸島わんぱく相撲大会の企画、運営・青少年健全育成事業(糸島塾)の実施・放置竹林問題発信プロジェクト第5回糸島竹取物語開催・
理事長挨拶
一般社団法人糸島青年会議所は、設立より43年目を迎え、昭和、平成の時代を経た今年新たに元号が変わります。新しい時代が始まるけれど、創始より受け継がれる英知と勇気と情熱は変わることなく受け継がれ、この糸島に明るい豊かな社会を築くため、日々挑戦されてきました。その意思を受け継ぐとともに、今このまちが抱える問題に対して真摯に向き合い、何か必要で何をすべきなのかを考え、挑戦することが必要です。糸島のために今何ができるのか。ひとりの力よりも多くの仲間とともに活動・運動することで、より大きな力を発揮することができます。近年全国的な会員減少がとり沙汰される中、私たちのLOMも他人事ではなく、会員拡大は組織を運営する上でも必要です。同志を拡大することは、私たちの活動・運動の発信ともなり、多種多様な価値観を持った会員と出会い切磋琢磨することで、自己成長の機会も創出します。私たちは、地域に必要とされ永続的に活動するためにも、人も組織もより良い変化を追求し、盤石な組織運営を構築します。また、私たちの活動を発信することは、より多くの市民の皆様への運動の波及ができるとともに、LOMの認知度向上や会員拡大にも繋がり、時代に応じた効果的かつ効率的な広報活動を展開します。そして、会員が一堂に集う例会は、LOMの目指す方向性の確認の場であり、強いリーダーシップを発揮できる人財となるべく、個人の知識や見識を深める場でもあります。さらに、例会は会員同士の友情を育む絶好の機会とともに、出席率の向上は組織の一体感の現れでもあり、会員が参加してよかったと思える魅力ある例会を構築します。また、豊かな自然と悠久の歴史ある糸島は、近年福岡県内外からも注目が集まってきており、これも地域の先頭に立ってまちの未来を創造し行動された方々の功績だと思います。まちの魅力を最大限に発揮させ、問題の根底となっていることを解決していくためには、我々だけで活動するのではなく、行政や他団体とも連携した協働のまちづくりを展開します。いつの時代も子は宝であり、次世代を担う子どもたちが夢や希望を持てる社会へ導くことは我々責任世代の義務です。私たちが子どもの時代と今が違うように、これからも大きく変わっていく時代に育つ子どもたちが、何事にも挫けず仲間とともにその壁を乗り越えられるように、私たちが大人の背中を示し子どもたちとともに成長できる事業を構築します。JCという枠にとらわれず自身の行動のすべてが人生の道のりのひとつであり、常に現状を満足することなくより良い変化を創造し挑戦することで、自己の成長へと繋がり、その弛まぬ挑戦が糸島の明るい豊かな社会の実現をめざすJAYCEE道を歩みます。
2020
44代目 田中 宏明
スローガン
「覚悟 ~「今」感謝を胸に「未来」を創ろう~」
事業
・新型コロナウイルス感染拡大防止に係わる物的支援事業、・糸島に笑顔を咲かせる10発の大花火アドマイヤプルジェクト、・糸島市共同制作物シナリオ絵コンテ事業、・第3エリア合同例会主幹、・糸島市共同制作物シナリオ絵コンテ(糸島市、九州大学共同制作絵本:私だけがいいなんて 制作・配布)、・2020年度新入会事業
理事長挨拶
【はじめに】
私たちは「今」この瞬間を生きている。それは果たして本当に当たり前のことでしょうか。毎日、大切な誰かと幸せに生き、仕事をしている。そんな当たり前の日常は、皆さん一人ひとりに関わっている多くの人たちのおかげであり、また、これまで時代を支えてきてくれた先人先達の懸命な努力なくしては存在しないと言っても過言ではありません。
戦後復興をめざす日本において「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志と覚悟のもと1949年に日本JCが誕生したように、この糸島にも「私たちが住み、そして子らが住み、私たちの子孫が営々として住むであろうこの糸島をもっともっと愛し、美しく素晴らしいものにしたい」そう志を掲げ、1977年にJCの火が灯りました。その火が受け継がれてきた根底には、「その時代の糸島地域に何が必要なのか」「青年として何をなすべきか」と悩みつつ、地域の未来を見据えた運動を展開し、その火を大きな炎として次世代に受け継いできたからに他なりません。そして今、その情熱の炎は私たちの手の中にあります。責任世代と言われる私たちの責任とは何か。故郷を護り輝かせ、次世代へつなぐのは誰なのか。物心両面において明るい豊かな令和の時代を創るために覚悟をもって新たな一歩を踏み出すことは「今」を生きる我々の使命であると考えます。
1. 糸島地域の未来を念い描く
私たちが住み暮らす糸島地域は2018年の九州大学完全移転も好機となり、人口減少に歯止めが効かぬ現代においても、人口は増加し続け、糸島地域(旧糸島郡)の人口は約17万人となっています。豊かな自然に抱かれ、悠久の誇らしい歴史を背景に、第一次産業のブランド化、様々な魅力あふれるコンテンツを有し、福岡市からの交通利便性も相まって年間約640万人の観光客が訪れるという、九州でも有数の観光地となっています。しかしながら、その来訪者に糸島の魅力を最大限に知っていただけているのかを含め、地域には様々な問題があり、また糸島市に限れば、市制10周年を迎える記念の年となる本年、地域をさらに前進させていくための今後の中長期ビジョンの策定や、いつ発生するか予測ができない自然災害に対する防災・減災への取り組みなどの私たちが考えるべき課題がまだまだ残されており、この現状をより良いものとしてゆくためには「今」を受け継いでいる私たち青年が10年、20年先の未来に向かい、地域市民の郷土愛を育み、様々な課題解決のために自らが住み暮らす地域について考え、行動を起こせるように意識変革していかなければなりません。
また、地域の未来を描く上で私たちの次の世代として地域を牽引していく子供たちの成長を促す機会を創りだすことは地域の持続可能性を考える上で非常に重要になってきます。糸島地域に対する注目が高まっている今だからこそ未来を見据え地域市民の皆様の意識変革を促す事業を開催する必要があります。
2. 人材を拡大、育成する
「20歳から40歳までの品格ある青年」と定款に謳う我々JCの宿命として、卒業による会員数の減少は避けることができません。先輩諸兄が紡いできた地域に対する情熱の炎を灯したバトンを渡すべき未来を担う会員の拡大が必要不可欠です。JCどころではない、バブル期とは時代が違う、個々人が抱える事情は様々あり、青年会議所活動に参加しない理由を挙げるのは簡単なことです。しかしながら地域に対する情熱をもって「今」を生き「未来」を念い描くことこそまさに責任世代に必要なことではないでしょうか。私たちは地域に生かされ、地域とともにあります。メンバー人ひとりが成長することで、地域の成長につながるように、数的拡大はもちろんのこと会員の資質向上も必要不可欠です。このJCという組織を通じて自己成長を求めて活動し、成長したリーダーシップをもって地域を牽引することで糸島地域の未来はさらに豊かなものとなるでしょう。そのためには会員拡大は担当の委員会だけが行うものという概念は捨て、会員全員で会員拡大、またフォローアップに努める必要があります。
3. 全員で挑戦、成長し、組織を進化させる
さらにこの地域を発展させるためには、郷土愛をもち、郷土に誇りをもちつつ、地域が抱く様々な問題に気づき、問題点を理解し、その解決のために積極的に取り組むことができる。そんな市民を増やすことが重要です。では、そのための運動を起こそうとする私たち自身は、どのような想いをもち活動する組織であるべきでしょうか。郷土愛は勿論のこと、郷土の魅力を理解し他者への高い訴求力を持ち、かつ高い問題意識と使命感を兼ね備えている。一人ひとりがそんなリーダーである必要があると考えます。社会奉仕を通じ自己成長を求め様々な経験を重ね、地域や社会に貢献するためのリーダーへと成長する。直接的な社会奉仕のみならず会員の資質を向上させることができることもまた学び舎と称されるJCならではの魅力であり、社会貢献の一つの役割であるとも考えます。とはいえ、我々メンバーが精神的にも金銭的にも独立自尊を果たしていなければ「公」に貢献することはできません。それぞれの社業がより安定的なものとなるようにビジネスの面においても会員の成長を促す機会も提供し、社業をより強くすることでさらに地域社会に貢献できる好循環を起こしていかなければなりません。
月に一度行われる例会はメンバーの意思統一、情報共有をするための大切な時間であります。また「セレモニーを見ればLOMの力量が見える」とも言われるように一つひとつの行動を徹底して堅実に運営していくことで組織の質は維持され、メンバーの「学ぶ意識」の高揚につながります。そうすることで組織の魅力はさらに向上し会員拡大、会員育成、対外事業の波及効果の向上といった好循環が生み出されると確信しています。
4. パートナーシップを築き、影響力を高める
要因は様々あれども結果として1988年をピークに我々青年会議所の会員は減少の一途を辿っています。会員減少により、自己会費で運営している我々JCは運営資金の減少による活動の規模が縮小し、それが発信力の低下につながりかねません。会員は減少しても私たちの活動、運動の質を低下させることはできません。地域には官民あわせて多くの団体が糸島のためにと活発に活動をされています。そういった諸団体と強固な信頼の上に成り立つパートナーシップを築き、JCが先頭に立って牽引しお互いの強みを発揮するとともに弱みを補い、単一組織だけで効果を上げようとするのではなく、相互連携により地域に貢献できれば、相乗効果により地域の明るい豊かな未来を創る一助となるでしょう。単年度制の青年会議所ではありますが、中長期ビジョンを描き、一貫した指針を持つことも検討するよい機会ともなると考えます。また、多くの団体と連携して運動を起こすことでJCの認知度は向上し、さらに地域に対しての貢献度が上がる可能性をもっています。
【結びに】
未来を変えるのは私たち以外にいない。なぜならば「今」この一瞬のつながりの先にしか未来は存在しないからである。どの時代においても「今」を抱え、つないできてくれた先人が責任を果たしてきてくれたように、我々も責任世代として未来にこの糸島をより良い地域として遺していかなければならない。それが責任世代である私たちに課せられた使命であることと覚悟し、使命とは正に命を使うことであり、どうせ使う命ならば「私たちの運動がこの地域を変えた 私たちの運動がこの地域をよくした」と、先人たちに、私たちをJCに送り出してくれている大切な人たちに、人生における貴重な青年期をJCに費やしている自分自身に、そう胸を張って言えるように活動を展開していこう。
当たり前から抜け出そう。
過去に感謝し、責任世代として「今」を生きる覚悟をもって、
明るい豊かな糸島の未来をともに創っていこう。
2021
45代目 進藤 道宣
スローガン
「未来永劫 ~行動と意識を変えて未来を描こう~」
事業
・創立45周年記念式典 ・まちづくり事業「〜LOVE Tour SMILE〜糸島から世界へ」 ・糸島地域持続化宣言の策定 ・糸島塾2021〜グローバルコミュニケーション〜 ・JCI唐津合同事業 海洋プラスチックごみ問題の啓発ポスター、ステッカー配布
理事長挨拶
【はじめに】
一般社団法人糸島青年会議所(以下、JCI糸島)は「明るい豊かな社会」の実現という理念の下に1977年に創立され、本年度は創立より45周年の節目を迎えます。その間、多くの先輩諸兄がその理念の下、英知と勇気と情熱をもって、地域の発展を願い、多岐にわたる事業や活動を通じて、大人から子供へと、このまちを愛する心が伝播され、LOMにその想いは脈々と引き継がれています。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大によって経済・社会・教育などの様々な分野やJC活動にも多くの影響が生じています。今後は社会全体で課題が顕著になり、事態の収束に向けて市民一体となり、課題解決に取り組まなくてはならい情勢が続くことが予見されています。また、新型コロナウイルスによる社会課題だけに捉われることなく、平時における地域課題に対しても目を向ける必要があります。近年私たちの住み暮らす地域にも、生産年齢人口の減少、子供たちを取り巻く社会環境の変化等を起因とする様々な課題が山積しています。地域を持続的発展に導く責任世代である私たちは、誰もが幸せを実感し、未来を担う子供たちが誇りに思える糸島のために、常に大きな視野で物事を捉え、強い決断力をもって失敗を恐れず実行していかなければならないと考えます。
1. 過去に感謝し未来を描く
JCI糸島の先輩諸兄は、1977年創立当初より、英知と勇気と情熱を絶やすことなく、明るい豊かな糸島地域の実現のために歩んでこられました。創立45周年を迎える本年度は、これまでの歴史を振り返るとともに、過去と未来の糸島をつなぐ「かけはし」を担う節目の年として、事業や活動にご理解とご協力をいただいた関係者の皆様に改めて感謝の意を示し、これからの糸島を持続可能な地域とすべく、志を同じくする諸団体とのパートナーシップ強化を推進します。また、45周年以降もJCI糸島が益々地域に必要とされる団体であるために、50周年までの展望を公に示します。
2. 会員拡大・会員交流
卒業制度のある青年会議所(以下、JC)において、持続可能な組織であり続けるには、常に会員拡大を行っていかなければなりません。しかし、近年では少子高齢化問題と人口構成の変化により、地域を担う人財が減少傾向にあり、全国的に会員減少が大きな問題となっています。逆境の時代において志高き人財を拡大するために、JCの特色を魅力として広く発信する必要があります。JCは、時代に即した事業を構築する中で多くの仲間と出会い、切磋琢磨し、深い絆で結ばれ、共に成長し、相互扶助の精神を養える貴重な組織です。絆はJC活動の根幹であり、多くの絆は無限の可能性を秘めています。志高き人財が集うことは、JCが未来永劫に活動できる団体であることを意味します。
3. パートナーシップを築き、影響力を高める
JCI日本が中心となりJC宣言文の改定が進められる中に、JCが社会課題を解決する上で、様々な団体や個人とのパートナーシップを最大限に活用することで影響や印象を最大化するという運動理念を表現しようとしています。JCI糸島もあらゆるパートナーとの連携を図ることで相乗効果を生み出し、それぞれの事業効果を高めることや刺激を受け合うことができると考えます。また通信技術の進化により、情報発信方法が多様化した現代において、会員一人ひとりが時代に即した広報手法を学び、組織広報の活性を図ることで、JCI糸島が行う事業の社会的意義を効果的に発信し、JCI糸島のブランドを確立するとともに行政や市民の皆様への影響力を高めます。
4. 未来永劫なまちづくり
まちづくりとは、郷土を愛する心と郷土への関心を溢れさせることであると考えます。糸島地域(旧糸島郡)には、豊かな自然と新鮮な食彩、史跡など誇れるものが多くあります。しかし、持続可能な糸島地域を創るためには、物質的な物や形として見えるものだけではなく、地域の魅力を再発見し、創造して発信し、郷土愛を育み続けなければなりません。まちを形成しているものは人であり、時代の変化の中でも、私たちがこのまちに郷土愛や関心をもてる場を提供し続けることで、郷土愛が溢れるきっかけになると信じます。そのためには行政や各種団体の方々と構築してきたパートナーシップをより強固なものとすることが必要不可欠です。様々な人と手を取り合うことで活動が伝播され、共に活動することで、郷土を愛する人が増え、未来永劫なまちづくりができると確信します。
5. 糸島を担う青少年の育成
いつの時代も、無限の可能性を秘めている子供たちは次世代を担う地域の宝であり希望です。私たちが育った時代では考えることができないほどインターネットやSNSの普及による情報技術の飛躍的向上や環境の変化に加え、今は新型コロナウイルスの影響により地域と子供たちの関わり方もますます希薄化していると感じます。このような時代だからこそ世代を超えた人と人のつながりが大切であり、地域とともに「共育」していくことが必要だと考えます。人が成長していくには、様々な経験や体験の中で困難や課題を乗り越えていくことが必要です。楽しいことや辛いこと、様々なことを仲間とともに乗り越えて、人とのつながりの大切さを感じてもらい、どんな時代が訪れようとも逞しく立ち向かえる強く優しい子供たちを育成することが何よりも重要であると考えます。次世代を担う子供たちがこの糸島の発展のために活躍する青年へと成長していくことで未来永劫発展し続ける糸島が実現すると確信します。
【結びに】
JCは40歳までと限られた時間で、入会歴や役職に関係なくどのような姿勢でJC活動に取り組むかによって成長の度合いは違ってきます。JCでは様々な活動を通して挑戦・成長する場が提供されますが、自ら限界値を決め成長することを止める人、失敗を恐れて行動を起こさない人もいます。私は挑戦する機会があるのであれば、自ら挑戦し続け、仮に失敗したとしても試行錯誤を繰り返しながら成功するまで諦めません。成功したときにはじめて、失敗から学び続けることの重要性を知るのだと思います。
このことからも我々の活動に失敗はありません。この機会を自ら掴み取りすべてを成長につなげ、糸島地域から未来永劫に必要とされる団体であり続けるために共に活動していこう。
さらに守るべきものがあるからこそ、挑戦し続け、経験を活かし成長し続けなければならない。
そして、この成長できるJC活動に送り出してくれている会社や家族への感謝の念を忘れず、限られた時間で自らの行動と意識を変えて共に未来を描こう。
2022
46代目 山上 弘司
スローガン
信念 ~持続可能な地域のために巻き起こせ糸島旋風~
事業
・一般社団法人糸島青年会議所として理事長所信に基づいた、運動 ・事業で委員会が 行うもの ・福岡ブロック協議会、九州地区協議会、日本青年会議所、JCIが主催する事業で、連携または依頼されたもの ・糸島地域の各団体が主催する事業で、豊かな糸島の創造につながるものへの連携・協力
理事長挨拶
【はじめに】
伝統と文化を継承することの難しさは、誰よりも強く自覚しています。日本の伝統ある食に個性と変化をもたらす醤油の醸造を家業とし、百有余年に亘り変わらぬ製法と先人の精神を受け継ぎ、技をさらに磨きつづけていくなかで、伝統の重さを感じずには、いられません。変化を恐れず、進化を拒まず、よりよい理想をめざすこの糸島青年会議所(以下、JCI糸島)の精神と重なります。日本青年会議所は戦後、明るい豊かな社会の実現を理想とし、理想を現実のものにすべく使命感をもった青年たちにより始まりました。昨年、当会議所は創立より45 周年の節目を迎え、今後も先輩諸兄が地域社会のために熱い情熱と弛まぬ努力で、挑み続けてきた理念と運動に感謝と敬意の念を抱きつつ、さらなる飛躍に向けて、地域のために新たな可能性を創り出す団体でなければなりません。
また、今日の社会情勢を鑑みると、我々は今一度この創始の精神に立ち返り、責任世代として の役割を自覚する必要があります。世界は新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、100 年に一度といわれる危機を迎え、大きな変化を求められており、これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、日常生活は一変しました。分断されてゆく人と人とのつながり、先行きの見えない環境であるからこそJCI糸島の存在意義を改めて見出し、揺るぎない信念を持たなければなりません。その信念が私たちの理想や精神を力に変え、目的や目標と結びついたとき、糸島の持続可 能で明るい豊な社会は実現すると考えます。
1. まず自分から
JCは明るい豊かな社会の実現のために存在しています。私たちは40歳までという限られた時間の中で、糸島の「明るい豊かな社会」の実現という理想のもと、地域を担う責任世代としての役割を果たすために社会奉仕を通じ、自己成長を求めながら活動、運動を展開しています。そして、単年度制であるがために、毎年バトンをつなぎ、新たな英知を集め、困難に挑戦する勇気をもち、最後まで情熱をもってやり遂げるかけがえのない学び舎です。
しかし、たとえ会員となったとしてもJCが私たちに何かを与えてくれるわけではありません。JC の活動や運動の中で私たちが学ぶ機会を積極的に得ることで、はじめて個人の成長へとつながります。私はJCに入会し、自らの犠牲を惜しまず一切の妥協を排して、使命をもって地域のために行動する先輩方の姿を目の当たりにしました。先輩方が継承してくれたJCI糸島の伝統ある歴史をより一段と昇華させることで、糸島地域がより輝くものになると確信しています。
だからこそ、JCI 糸島会員の皆様にも活動や運動の中で、自分自身を磨き、経験を深めることができる機会を得てもらいたいと考えます。そのためには、自分を変えてくれる環境に身を置き、出会いと機会を与えてくれたすべての人へ感謝しながら、全員で気概と覚悟をもち、率先して行動していかなければなりません。
2. 次世代のリーダー
私たちJAYCEEは、社会的・国家的・国際的な責任を自覚し同じ志をもつものが集い、英知と勇気と情熱を結集し明るい豊かな社会を築くことを目標に掲げています。
地域の課題をいち早く捉え、何ができるのか考え、率先して行動していくことが必要です。だからこそ責任世代として生きる私たちが、次世代のリーダーとならなければなりません。そのためには、今一度私たちがJAYCEEとしての「自覚」を持たなければなりません。そして、地域の明るい未来を描き、常に志を抱きつづけ「創造力」を発揮し、これからの糸島地域の可能性を考える必要があります。さらに、夢や希望を現実のものとし、可能性をより大きくするために直向きに最後までやり遂げる強い意志「責任感」を持たなければなりません。そして、「自覚」、「創造力」、「責任感」を兼ね備え、これからの糸島地域のために、臆することなく「挑戦」しつづけるリーダーとして、JC 活動を展開していきます。
これにより、学びや行動を通じて、夢や希望を語りながら同じ目標に向かって、進むことで互いに意識を高め合い、自分を磨くことで変化を恐れず、進化を拒まない次世代のリーダーへと成長できると確信しています。
3. 地域の活性化
地域を守っていくためには、人口減少や少子化・高齢化の対策を行っていく他に何が必要になってくるのでしょうか。1つの答えは「挑戦する心をもつこと」だと考えます。地域を考え積極的に果敢に挑戦する人が増えれば、たとえ人口が増加しなくとも必ずや地域社会は活発になり魅力的な地域で在り続けるはずです。そして、地域の未来を担っていくのは、今を生きる責任世代です。
私たちが活動している糸島は福岡県の最西端に位置し、北は玄界灘に面し、南は背振山系に抱かれ、山の幸や海の幸をはじめ多くの特産品を有し、一年を通して四季折々の趣のある地域です。また糸島は、日本からアジアに最も近い福岡の一角として、国際の機会を得るチャンスを持った地域でもあります。このように、一次産業や観光産業が盛んな糸島地域において、我々が率先して SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の推進や企業への取り組み方の提案ができれば、持続的に人も資源も繁栄し、永続して魅力あるまちになるはずです。
様々な人や団体と手を取り合うことで我々の活動が多くの地域の方々に伝わり、共に活動することで、糸島を愛する人が増え、持続可能な地域のまちづくりができると確信します。
4. 糸島の未来
子供達のコミュニケーション不足が問題視され始めてから久しくなります。核家族化や地域コミュニティの減少、外で身体を動かして友達と遊ぶ機会が減ったことなどがその原因と考えられており、子供達が直接、人と交流する機会を創ることが必要だと言われています。しかし、現実はスマート フォンやSNSの普及により、これらを活用したコミュニケーションがスタンダードとなり、今後これらのツールを活用しない生活に戻る可能性は限りなく低いでしょう。私たち大人は、現代の子供達 のライフスタイルを理解し、手段や考え方の多様性を認めた上、直接人と交流することの大切さを伝えなければならないと考えます。時代の流れとともに変わってきたものを大人も理解する努力を した上で、子どもたちに今も昔も変わらない大切なことを伝えていき、糸島地域の未来を創造する 中で、次世代の地域を牽引していく子供達へ、成長を促す機会を創りだすことは、地域の持続可 能性を考える上で、非常に重要になってくるとともに、糸島地域だからこそできる、現代社会を生き抜くプログラムを展開する必要があります。
5. 仲間との出会い
現在、全国的に見ても多くのLOMが会員減少に悩み、組織の運営に苦労している現状があります。それはJCI糸島でも解決しなければならない、大きな問題の一つであると感じています。まずは、私たちが会員拡大に取り組むにあたり、今一度自分たちがどのように成長してきたのか、私たちの経験や体験を、これから運動を共にしていく仲間たちに、熱い想いをもって語り続けることが必要であると考えます。
そして、私たちの運動に共感していただき、仲間として運動を共にしていくことが、市民意識変革につながります。そのためには、地域で活躍している青年の独創的な新しい英知をもち寄り、次世代へバトンを渡し、多くの仲間と出会い、共に運動を続けていかねばなりません。なぜならば、私たちは、自分の利益だけではなく、わが身を惜しまず、愛する糸島の明るい豊かな社会の実現へと歩み続けているからです。コロナ禍で気持ちが前向きにならない、そんな今だからこそ、未来に希望を見出して前を向く、そんな仲間との出会いを通して、地域に変化を与える組織であるために、我々は理想を語り合っていこう。
6. 九州地区大会主管LOMとして
JCI糸島は、JC三信条のもと、志を同じくする仲間を増やし、議論を繰り返し、地域と協働しながら、糸島のさらなる飛躍に向けて、多くの事業を展開してきました。
2022年度、九州地区大会が我々JCI 糸島主管のもと、開催することが決定し、九州中のJAY CEEが糸島に集まり、糸島地域に触れるということは、この地域の魅力や力強さを、九州中に発信できるという絶好の機会となります。この機会を活かすことで、LOMの成長と大会を通して、 糸島地域をアピールし、九州中のJAYCEEに責任世代としての役割を伝播することが、大切であると考えます。
【結びに】
九州地区大会の開催地となる糸島青年会議所にとって、2022年度はみんなの力を発揮し、地域の魅力や、九州の課題、これからの責任世代の役割を、九州中のメンバーへ伝えていかなければなりません。
我々は歴史あるJCI糸島のメンバーとして、糸島を愛し、地域のために先輩諸兄から受け継いだ糸島青年会議所を、さらに成長させなければなりません。それは、市民意識変革団体として、行政や地域の関連諸団体と連携強化をしていくことで、新たな価値を創造していかなければならない。糸島青年会議所がもっている強みを活かし、パートナーシップを組む団体にとってのメリット
と、一緒に作り上げていく可能性を示すことで、価値観や理想像を共有することができ、メンバー間の化学反応が起こり、会員拡大や、JCI糸島のさらなる発展につながることと確信しています。
今だからこそ、原点に立ち返り、夢とはなにか、希望とはなにか、理想とはなにか、仲間と共に語りあおう。地域のリーダーとして、愛する故郷と向き合い、全力で「自分史上最高をめざす!」ということに、信念をもって挑んでいただきたいと考えます。その信念が一つとなることで、JCI糸島の成長発展を促し、糸島が持続可能な地域へと変革する新しい風をもたらす。そんな熱い糸島旋風を我々が巻き起こそう。
2023
47代目 牛原 令資
スローガン
つくす ~理解を深め、解釈を広げ、共に輝く未来への一歩~
事業
・ 一般社団法人糸島青年会議所として理事長所信に基づいた、運動
・ 事業で委員会が行うもの
・ 福岡ブロック協議会、九州地区協議会、日本青年会議所、JCIが主催する事業で、連携または依頼されたもの
・ 糸島地域の各団体が主催する事業で、豊かな糸島の創造につながるものへの連携・協力
理事長挨拶
【はじめに】
限りある命を燃やし、愛する郷土を想いながら、糸島のために力をつくした先輩諸兄姉から過去を受け継ぎ、未来へ託す。私たちは今、その有限性と連続性の中にいることを強く胸に刻まなければならない。
「私たちが住み、そして子らが住み、私たちの子孫が営々として住むであろうこの糸島をもっともっと愛し、美しく素晴らしいものにしたい」という志を掲げ、1977年に設立された糸島青年会議所(以下、JCI糸島)は、千変万化の社会情勢と向き合いながら活動・運動を展開し本年で47年目を迎えます。昨年は連綿と紡がれてきた歴史の中で初となる、九州コンファレンス2022in糸島を主管として開催させていただきました。「糸島で九州コンファレンスが開催されてよかった、参加してよかった」と感じていただく大会の構築をめざし、様々な団体と協働しながら共に創り上げてきた九州コンファレンスは幕を閉じ、JCI糸島として本年を始動するにあたり、九州コンファレンスだけではなく、これまで我々が開催してきた事業にお力添えを賜りました皆様への感謝の念はつきません。本年は、その経験を携え、40歳までという有限性とJCI糸島の伝統や想いの連続性を感じつつ、私たち自身が様々なことへ理解を深め、固定観念に捉われず、自身の解釈を広げ、責任世代として、市民意識変革団体として、人と地域が共に輝く未来への一歩を踏み出さなければなりません。
2020年から始まった新型コロナウィルス感染症のパンデミックによって、現在もなお 世界は大きな変化の渦中にあります。加えてデジタルインフラの急速な進化と普及により、その恩恵を享受しつつも、社会構造上の変化とも重なり人と人が触れ合う機会の喪失による人間関係の希薄化、さらに、SDGsや多様性の尊重など全体を理解しすべての人が幸せを感じられる社会となることが現代において求められています。その変化を転機と捉え、創始の精神を忘れることなく、愛する郷土である糸島地域のために私たちにできることを常に考え、時代に必要とされていることは何なのかを追求し、人に、地域に、つくし続けることこそが持続可能で明るい豊かな糸島地域の礎になると確信します。
1. 有限性と連続性
今の私たちに「生」があることは当たり前ではありません。
私は、人生の最後に携わる葬祭業に従事し、数ある職種の中でも人の「死」というものが日常にあり、様々な方の最後の時に触れる過程で、命の尊さを常に感じています。命の終焉は、誰しも必ず訪れるものであり、命の有限性について深く考えることは、豊かな人生を送る上で大切なことの一つであると考えます。一方で、命の時間軸を鑑みれば、過去から現在、現在から未来、先祖代々から私たち、私たちから子々孫々に至るまで命の襷と想いは受け継ぎ、引き継がれていく、その命の連続性についても想いを馳せる必要があります。メンバーには、有限であるからこそ時間の大切さを痛感し、連続しているからこそ、過去への感謝と未来への決意を胸に日々を過ごしていただきたいと考えます。
また、次世代によりよい未来を残すためには、一人ひとりが地域を牽引するリーダーとならなければならないと同時に、この有限性の現実と連続性の重みを理解し、ただただ流れるだけの時間ではなく、今過ごしている時間の一瞬一瞬、向き合っていることに全力をつくさなければなりません。さらに言えば、自分だけではなく、関わるすべての人にも有限性と連続性があることを慮り、私たち自身が昨日より今日、今日より明日、よりよい一日を重ねていくことこそが持続可能な糸島地域への一歩になると確信します。
2. 人材を増やし、人財に育成する
JCは地域を想い、よりよい変化をもたらし、「明るい豊かな社会の実現」をめざす団体です。であれば、私は、JC活動・運動の源流は会員の拡大にあると考えます。なぜなら、JCI糸島の理念を共有する会員が増加すれば、より地域に対して強い影響力をもつことにつながり、地域に与える波及効果も大きなものとなるからです。しかし、2020年初頭から始まった新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより退会者が増加し、40歳で卒業ということも相まって、現在、全国的にJC会員は減少傾向にあります。JCI糸島においても同様、組織の持続可能性と糸島地域の発展を考えるにあたり、会員の増加と育成は課題の一つであります。
その課題解決のためには、メンバー一人ひとりが拡大の重要性を深く理解し、危機感をもって全員で会員拡大と育成に取り組むことと、互いにつくす関係性の構築こそが組織の持続可能性を高めていくことにつながると考えます。さらに、糸島地域の持続可能性という観点からも、自ら参加、参画することにより学びの機会を得ることができるJCにおいて、個々人の発展と成長が糸島地域のそれに直結します。地域にとって、会社にとってよりよい人財へと昇華させることができれば、おのずと糸島地域の持続可能性も向上すると確信します。人は人によって磨かれる。私たちはひとづくりもまた、まちづくりであることと心して、糸島地域の未来を託すまだ見ぬ新たな仲間とJCの理念の輪を広げ、共に成長し、糸島地域の未来と夢を語り、途切れることなく先輩諸兄姉から受け継いだ連続性を生み出し続けていかなくてはなりません。
3.糸島地域の未来を描く
糸島地域は雄大な自然を背景に、山の幸や海の幸は糸島ブランドと称され県内外から高い評価を受け、観光入込客数等は依然高い水準にあります。さらに、九州大学の完全移転も相まって、まさに成長の途上にあると言っても過言ではありません。しかし、その成長の裏側で多種多様な社会課題が存在することも事実であります。地域の未来を描く上で、重要なことは私たち自身が地域の現状についてさらに理解を深めると同時に多くの地域市民がまちの課題に対し当事者意識をもつことであると考えます。なぜなら、一人ひとりが当事者意識をもつことで多くの力を有して課題解決に向け行動することできるからです。同時にその当事者意識は人と地域を輝かせる大きな光となり得る可能性も秘めています。
2021年に改訂され、例会や式典で私たちが朗読しているJC宣言文には「社会の課題を解決することで、持続可能な地域を作る」という一文があります。ならば、糸島地域が抱える社会課題を先駆けて捉え、訴求し、解決するために奉仕の精神をもって力をつくすことの重要性を誰よりも理解し、行動に移して持続可能な地域を作らなければなりません。また、課題解決のためには、単一組織の力よりも志を同じくする団体と協働しつつ、大きな運動を起こしていくことが大切です。しかしながら、大きな運動を起こすための小さなきっかけ作りも同じように重要であることも忘れてはなりません。協働するそれぞれの団体の相互理解を深め、多くの団体と様々な可能性を模索しつつ開催した九州コンファレンスを成し遂げた今だからこそ、固定観念や先入観に捉われることなく解釈を広げ、インパクトある事業に挑戦し、糸島地域にその効果を波及させる必要があると考えます。
4. 糸島の宝を育む
現在の日本において子供たちを取り巻く環境がめまぐるしく変化していることは周知の事実です。社会構造の変化を起因とし、人間関係を構築する力、社会性の減少、デジタルインフラの進化、普及により、二次情報や三次情報は簡単に手に入るようになりましたが、その反面一次情報、つまり実体験を積み重ねることに乏しいと言われています。さらに、2000年は約119万人と言われていた出生数も2020年には約84万人、2022年には80万人を下回り、ますます青少年育成の価値と重要度は上がっています。かつ、糸島市に限れば、子育て世代の転入により人口は社会増に転じていますが、進学、就職を機に市外へ転出する若者の糸島離れは顕著であります。
では、そのような状況の中、私たちが持続可能な糸島地域をめざす上で鍵となるものは何でしょうか。一つは、次世代を担う子供たちの郷土を愛する心を育むことによる実体験をとおした「糸島愛」の醸成とさらに、人と人が触れ合うことによる糸島地域で作る包括的かつ強固な「つながり」であると考えます。地域と密接に関わる私たちが子供たちに対して最大限つくすと同時に多様性が重要視される現代だからこそ、学びの機会を提供する大人も子供たちへの理解を深め、解釈を広げ、大人として、子育て世代として自身の言動を律しなければなりません。そして、「糸島愛」と「地域とのつながり」が結び付いた瞬間から糸島地域は持続可能な地域への一歩を踏みだすと確信します。
5. 理解を深め、解釈を広げる
組織とは「個」の集合体であり、「個」の成長が組織の成長につながることはいうまでもありません。加えて、会員同士の交流なくしてJCI糸島の発展はありませんし、奉仕をとおし、自己修練の中で友情が育まれ、互いのためにつくす姿こそがJCの魅力の一つであると考えます。その根幹たるものは盤石な組織運営であり例会であります。JCI糸島は、「青年が社会によりよい変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」団体であるとともに、2021年に策定された、糸島地域持続化宣言においても「会員相互の信頼のもとに資質の向上と啓発に努め、歩み続ける」ことを誓っており、学び舎と称される所以であります。だからこそ、自分自身のことや互いのこと、社業の発展、糸島地域のこと、子供たちのこと、様々なことへの理解を深め、解釈を広げる努力を怠ってはなりません。一人ひとりが発展と成長を繰り返すことが社業やJCI糸島の発展と成長につながり、ひいては、持続可能な糸島地域へと導くことができると信じています。
とはいえ、私たちのJC活動はそれぞれのワークライフバランスの上に成り立っています。支えてくれる家族や身近な方、基盤となる会社があるからこそJAYCEEとして活動できていることを忘れてはなりません。さらに、メンバーそれぞれのライフステージに寄り添いながら、相互理解を深めることは組織の持続可能性を担保することにもつながります。だからこそ、円滑な会議や委員会運営の効率化による生産性の向上、ご家族や身近な方のとの関りをもち、より多くの方へ我々の活動に対し理解を深めていただけるような時代に則した情報発信が必要であると考えます。
【おわりに】
「命の終焉」は「卒業」、「命の襷」は「歴史や伝統」
私は、有限性と連続性というフィルターをとおして「命」と「JC」を見た時にその親和性は高いと考えます。「命」に関しても「JC」に関しても最終的な結果は誰にも変えることはできませんが、経過や過程は自分次第で変えることができます。また、受け継いだ火を次世代につなぐ時、大きくするのも、小さくするのも私たち次第であります。
私は、「地域をもっとよりよくし、次世代へとつなげたい」という圧倒的な当事者意識の集積体がJCであると考えます。また、地域への奉仕を行う中で自己修練を積み、仲間との友情が育まれ、自身が発展と成長を繰り返すことができる組織でもあります。20歳から40歳という限られた時間、先輩諸兄姉が残してくれた伝統や歴史という名の財産を受け継ぎ、活動・運動を展開していく上で、今一度、その有限性と連続性を見つめ直し、今、成すべきことを疎かにしていないか、自身を含めた誰かのための時間を過ごせているか、常に自問自答をしながら考えることを止めてはなりません。時の流れをとめることはできないからこそ、「今」という瞬間の積み重ねが「今日」を作り、「今日」の連続が自身の人生を形成していくこと、自身が歴史の一部であることを強く自覚し、過ごす一瞬一瞬に、互いに、地域に、子供たちに、常に自身の全力をつくすことで可能性に満ちた未来を示し続けよう。「糸島に生まれてよかった」とすべての方が心からそう思える、人と地域が輝く持続可能な糸島地域のために。